2024年7月28日、さいたまスーパーアリーナで行われた総合格闘技イベント「超RIZIN3」が多くのファンを熱狂させ、特に注目されたのは、フェザー級ワンマッチでの朝倉未来(JAPAN TOP TEAM)と平本蓮(剛毅會)による対戦でした。
この試合は、1Rのわずか2分18秒で平本のTKO勝利という衝撃的な結末を迎えました。
試合の概要と結果
この試合は5分5Rの特別ルールで行われ、3R終了時点で決着がつかない場合は途中判定が公開され、勝者にはLAST MAN STANDING(LMS)のベルトが贈られる予定でした。
試合開始からの展開は以下の通りです:
- 試合開始:両者は序盤、慎重に距離を取りながら様子を見合う展開でした。
- 決定的な一撃:1Rの2分18秒、平本が左フックで朝倉を捉え、その後連続パンチでダウンを奪いました。
- フィニッシュ:続けてパウンド攻撃を加えた平本がレフェリーストップを引き出し、TKO勝利を収めました。
試合後のリアクション
試合後、朝倉未来は座り込みながら呆然とした表情を見せました。
一方、平本は喜びの絶叫を上げ、朝倉に駆け寄って抱擁を交わしました。
長年の因縁
この両者の因縁は4年前に遡ります。
2019年11月にRIZINと正式に契約を結んだ平本は、2020年4月に「朝倉未来をぶん殴ってみた」と題した動画をYouTubeに投稿。
この動画がきっかけで両者の対立が始まり、SNS上での舌戦が続いていました。
朝倉未来は、2023年4月に元フェザー級王者の牛久絢太郎に勝利しましたが、同年7月のRIZINフェザー級王座決定戦でヴガール・ケラモフに1Rタップアウト負けを喫しました。
その後、YA-MANとのオープン・フィンガー・グローブ(OFG)マッチでもKO負けを経験。
一時は引退を示唆していましたが、現役続行を表明していました。
試合前のコメントと決意
朝倉は対戦決定後に、
「年末にトップ戦線に食い込みたいので、復帰戦に楽な相手を用意してもらったので、ボコボコ痛めつけてやろうかなと思います。もし万が一平本に負けたら格闘技人生を引退します」
と強い決意を示していました。
また、「相手どうこうより、俺の大復活です。今までで一番格闘技に向かい合って来たんでマジで自信しかないです」と自信満々に語っていました。
平本蓮のコメント
試合後、平本はマイクを握り、
「今日マイクなにも考えてなくて、とにかく朝倉未来ありがとう。そして引退しないでください。朝倉未来がいたから、こんなに情熱を持ってやってこられたし、自分を見つめ直せた。マジで何も言えることないです。とにかく勝ってうれしい。ちょっと早く帰りたいんで、この辺でありがとうございました」
とコメントしました。
今後の展望
今回の試合で平本蓮は大きな勝利を収めましたが、朝倉未来の今後の動向にも注目が集まります。彼が再びリングに立つのか、それとも新たな道を歩むのか、ファンはその選択を見守り続けることでしょう。
今回の「超RIZIN3」は、ABEMA PPVなどで配信され、多くのファンが熱狂した一夜となりました。
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